The Pranks Universe

アートユニット「The Pranks」の作品を紹介するスライドショーアプリケーションです。「The Pranks」の膨大な点数の絵画を魅力的に展示するために、依頼者との議論を重ねながら、アプリケーションを開発しました。

©The Pranks

展示とアプリケーションのデザイン

「The Pranks」の絵画の特徴は、膨大な点数独特で自由奔放な作風であることです。ひとつひとつの絵画は、見ている人たちに「物語」を想像させ、後から知らされる題名と組み合わせることで、また違った物語を想像させる…といった不思議な体験が生まれます。

展示方法

展示会場は、作品を見て歩く展覧会の形式となっており、できるだけ多くの作品を見てもらうために、次のような工夫が必要でした。

  • 絵画は順番ではなく、ランダムに表示する。
  • 通常のスライドショーとは違った、アニメーション効果を使う。
  • 長時間の展示に耐えられるようなものにする。

この3点を軸に議論した結果、スライドショーをアプリケーションとして製作することになりました。

事前に共有されていた展示会場の情報をもとに、3DCGでシミュレーションを行い、絵画を表示するディスプレイとしてiPad Proを採用し、アプリケーションもiOSアプリケーションとして実装することになりました。

アプリケーション

アプリケーションの開発環境は、ゲーム開発エンジンの「Unity」を採用しました。3DCGによる映像表現が強力であることと、展示形式に合わせて、さまざまなプラットフォームにアプリケーションを書き出せることが決め手でした。

広大な3D空間に絵画を配置し、ランダムに1枚の絵に向かってカメラが接近していきます。タイトルは、すぐに表示されず、少し時間をおいて表示されます。

また、数枚の絵画を紹介した後は、展示名(アプリケーション名)の「The Pranks Universe」のタイトル画面が表示され、また、絵画の紹介へと移ります。

1枚の絵を表示する時間の長さや、キャプションのフォントの大きさは、GUIから変更でき、リアルタイムに反映されます。

これによって、展示の形式や状況に柔軟に対応することが可能です。

実際の展示の様子

「The Pranks Universe」は、2018年9月18日~23日に開催された「杭州文化創意産業博覧会」にて、京蒔絵とともに展示されました。

©The Pranks

製作を終えて

今回は、依頼者の要望に合わせて、要件を定義し、アプリケーションの機能とデザインに落とし込むという一連の流れを経験することができました。その中で、展示する作品への理解や、それらをどうやって魅力的に見せるのかについての議論を重ねました。

一方で、アプリケーションならでは、映像ならではの表現を十分に探究し切れず、実装に至れなかったことが反省点だと思っています。

最後に、このような貴重な製作の機会を与えてくださった「The Pranks」さま、製作のディレクションをしてくださった鹿野護先生に感謝申し上げます。

「The Pranks」

絵画を中心に様々なコラボレーションを展開するアートユニット。まるで無意識下で描かれたかのような、自由奔放な作風の絵画はすでに数千点を超える。彼らの絵には見るものに「物語」を想像させる力があり、多様なジャンルの作り手たちが共創する機会を誘発している。なお、プロフィールの詳細は明らかにされていない。

公式Webサイトより引用

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Fill out this field
Fill out this field
有効なメールアドレスを入力してください。

メニュー