Installation - nagare.MoV

「流れ」という現象に着目し、鑑賞者の手の動きによって、作品の中の「流れ」が変化するインスタレーションを製作しました。

トレイラームービー製作 : Masaki Narizuka(.MoV)

「流れ」とは何か

「流れ」とは、自然の法則、生き物の知性によって生み出される現象です。たくさんのものが、一定の法則に従って連なって動くことで、独特の一体感や美しさを生み出します。

その「流れ」を体感し、鑑賞者の動きがかかわることによって、流れを作ったり、変えたりできるようなインスタレーションを製作しました。

「魚群」のアルゴリズム

たくさんの「流れ」という現象の中で、注目したのは、知性を持つ生き物が連なって動く「群れ」です。生き物は群れの中で、自分の位置と、他の仲間との位置を知り、お互いに衝突せず、離れることもなく動きます。

「群れ」の動きについてリサーチを行い、連なりを保つ3つのルールをプログラムに落とし込みました。

①衝突を避ける

群れの個体同士が衝突しないために、他の個体に向かって動かないようにする必要があります。逃げるためには、近くにいる個体の移動ベクトルの平均を取って、同じ方向に動くように指示します。

②他の個体と並走する

群れから個体が離れてしまわないようにします。そのためには、近くにいる個体の移動ベクトルを調べて、そのベクトルと同じ方向に動くようにします。すべての個体を調べるのは、計算量がとてつもないことになるので、一定距離内とします。

③中心に向かう

群れから万が一離れてしまった場合、又は群れから離れてしまわないように、近くにいる個体の中心に向かって動き、群れに合流します。中心は、すべての個体の座標の平均値とします。

システムの概要

コンセプトと、チーム内で共有されたイメージの実装に取り掛かります。鑑賞者からの操作、群れアルゴリズム、魚の3Dモデルの3つを次のように統合しました。

LeapMotionを使ったインタラクション、魚モデルとアニメーションとの統合、群れアルゴリズムの3つの実装を分担し、最終的にUnity上で統合するという形をとりました。

開発環境

  • Unity2018.2.0 – 全体の制御とレンダリング
  • LeapMotion(2台)
  • Node.js – LeapMotion、及びUnityとの通信
  • CINEMA4D – モデリングとアニメーション

開発全体を通して

初めてのインスタレーション作品ということもあり、コンセプトメイキングから、コンセプトをどのような手段で実装するかの構想に、長い時間がかかった。

コンセプトメイキングは、作品で表現したいもの、作品そのものの世界観の創造に強く結びつくことから、とくに時間をかけて取り組んだ。また、システムの設計、プログラミングをはじめとする実装の部分は、複数人で分担して行った。統合に向けた開発者同士のコミュニケーションや、概念の擦り合わせを綿密に行った結果、スムーズに統合が進んだ。

このことから、今回の製作は、構想から実装までの流れを経験することができた。加えて、複数人による開発の経験から、チーム内でのコミュニケーションの重要性について学ぶことができた。

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