議論可視化システム「Recorder(仮)」

投稿されたテキストを解析し、文章と単語との関連性や、その話題において注目されている単語を探し出すことができる議論可視化システムです。既存のコミュニケーションツールと比較して、新しい議論の記録方法を探ってみました。単語を描画するだけではなく、これまでの投稿内容の確認や、単語からの文章検索も可能です。

可視化のための3つのルール

WordCloudのように、文章、及び単語を視覚的に表現する手法はいくつか存在しています。しかし、既存の可視化の手法のほとんどは、単語と文章との関連性を示しているとは言えないということがリサーチからわかりました。

このシステムでは、次の3つのルールに従って、文章から得た単語を配置し、視覚化を試みました。

①単語の色を統一する

文章と単語の結びつきを示すために、文章と単語の色を統一します。すでに空間内に存在している単語が、別の文章で再び得られたときは、色と単語の大きさのみを更新します。

②単語同士を近づける

色に加えて、同じ文章で使われた単語同士を近づけることで、座標による視覚化を行います。別の文章で再び使われた場合も同様に行います。これによって、文章同士の関係性も見出すきっかけになります。

③古い単語は後ろへ

使われなくなった(更新されなくなった)単語は、後ろの方に遠ざけます。加えて、もし再び文章で使われるようになったときは、新しい単語などに引っ張られて、前に戻ってくるようになります。

システムの概要

より多くの人に参加してもらうために、PC、及びスマートフォンから簡単にアクセスできる「Webアプリケーション」の形をとりました。また、視覚化には、グラフィックの描画が得意なゲーム開発エンジン「Unity」を採用しました。

サーバーアプリケーション

  • Python + Django(Webアプリケーションフレームワーク)
  • MeCab – 日本語の形態素解析ソフトウェア
  • SQLite – 単語の登録、軽量データベース
  • WebSocket – 単語データを随時送信

描画アプリケーション

  • Unity2018.2.0f
  • iTween – 単語の動き
  • TextMeshPro – より高度なフォントの描画

最終的にWebGLのビルドとして書き出し、投稿ページに埋め込む。

製作してみて

議論を支援するためのツールとして製作を行ったが、課題は残った。このシステムは、ユーザーから投稿された文章を解析して、視覚化を行う。しかし、このシステムには、投稿を促すような仕組みがなく、ユーザーの意欲や積極性に大きく依存する。議論を支援するためには、視覚化だけではなく、議論を面白くしたり、きっかけとなる話題をつくる仕組みを提供することが必要である。

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